日本でのリサイクルの現状

江戸時代から根づくリサイクル文化

日本のリサイクル文化の源流をさかのぼれば江戸時代に行きあたります。
江戸時代には現代のように大規模な焼却炉や国家レベルのリサイクルシステムは確立されていませんでしたが、「ごみをなるべく再利用する」という意識は個人レベルで根づいており、庶民のひとりひとりがいかにごみをうまく活用するかということを心がけて生活していたことがうかがえます。
たとえば、少々尾籠な話になりますが、江戸時代には町内に糞便を再利用する用水路が整備されており、それぞれの家で溜まった屎尿を回収する専門業者が存在していました。
回収された排泄物は草木の肥料にされたり、用水路の土台として使われたりと、かたちを変えてさまざまな用途に使われていたのです。
無駄を極力減らす、というリサイクル精神は江戸時代から受け継がれているのですね。

地道な教育でリサイクルを根づかせる

日本は、義務教育でのリサイクル活動に熱心な国としても有名です。
小中学校では学校の授業として子どもたちにリサイクルの仕組みと大切さを教え、課外活動でも空きビンや空き缶の分別を子どもたちに行わせたりと、リサイクル精神を次世代に受け継ぐための取り組みに力を入れています。
社会人にとってもリサイクルは身近です。家庭では毎日のようにペットボトルやビン、カンの分別が行われていますし、古くなった携帯電話を回収してレアアースを取り出す活動も積極的に行われています。
スーパーなどでは、空になったインクカートリッジを無料で回収しているところも増えています。
図書館でのリサイクル本も定着しつつありますし、日本はこの先もトップクラスのリサイクル先進国でありつづけると見られています。


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